BOSS DS-1 mod. - TONE回路
そろそろ改造はやめようと思っていましたが、どうしてもTone回路でやってみたいことがあったのでやってみました。
今回はToneのHPF部分のコンデンサーC11です。
C11はそのままに、あらたに0.022uF(フィルムコンデンサー)を並列に追加して容量を0.044uFに増やしました。これによりDS-1特有のミッドスクープサウンドが影をひそめるはずです。
LTspiceでシミュレーションすると、Toneが12時のときに以下のように変わるはずです。
(シミュレーションでは0.047uFで計算させています)
上がC11 0.022uFで、下が0.047uFのフィルター特性です。
600Hzあたりの大きな凹みがかなり無くなっているので、Toneが12時のときでも癖が無くなって使いやすくなるはずです。またToneを12時より右(HPF領域)も使いやすくなりましたし、12時よりも右側に回したとき(LPF領域)も素直な感じでHighが落ちていってくれています。
実はC11 0.033uFも試してみたのですが、違いがわからずに0.044uFに落ち着いたという経緯があります。
毎度のことですが、録音して比べてみました。Toneの効き具合を音にするのは難しいので、とりあえず12時の設定で弾き比べてみました。
最初がストックのDS-1、次はC11を変更する前のDS-1、最後はC11を変更したDS-1です。
やっぱりちょっと違いがわかりにくいですね。
また、Fender Vibro Champ XDのクリーンセッティングでも弾き比べをしてみました。こちらはSM57のマイク録りです。前半がストックのDS-1、後半が今回改造したDS-1です。
評価はいつもPeavey 6505 MH Japan EditionのRYHTHMチャンネルにて行っているのですが、Vibro Champ XDのクリーンで弾いてみると、ストックのDS-1と比べてかなり音が変わってしまっていました。DS-1の特徴的なサウンドはかなりあっちの方に行ってしまい、感覚的にはMXR Distortion+のようですw
ーーーーこれまでのモディファイに対する考察ーーーー
クリーンアンプではDISTつまみ最大でも歪がちょっと足りない感じです。これはクリッピングダイオードを1N41481個ずつから直列に2個ずつにしたためですね。
Peaveyを使っている限りでは歪が足りないことはないので、これもそのままですかね?
やるとすればD4, D5のダイオードを一つにして非対称クリッピングにするか、他のダイオードを使うか、はたまたオペアンプのゲインをさらにアップするかです。
とはいえ歪具合は今の1N4148x2が気に入っています。
あと、前回のC3変更により全体的にストックのDS-1よりHighが出すぎている感じになっていますが、このへんはおいおい対策しようかと思っています。まぁToneで対応できるのでやらなくてもいいかもです。なにせ自分専用DS-1ですからね!
対策するならC10の容量をちょい上げる感じですね。
ーー評価に使った機材ーー
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