Mac OS X El Capitan - MRT プロセス暴走
先日20日、Mac OS X のMRTConfigDataとXProtectPlistConfigDataというセキュリティーアップデート(こっそりやるからサイレントアップデートなんて言われているそうですが)があったのですが、その時よりMRT (Malware Removal Tool)のプロセスがクラッシュをつづけては再起動し、CPUの実行時間を使いまくりというかなり迷惑な物となってしまいました。
自分が使っているMac ProはXeon オクタコアなので、プロセスの使用率が100%以上となってもすごく困るわけではないのですが、永遠にクラッシュ&再起動しているプロセスがいるのはやはり気分がいいものではありません。クラッシュログも1分ごとぐらいに増えていくのもやはり気分が良くないです。
ネットを調べてみると、自分が使っているOSのバージョン(OS X El Capitan 10.11.6)では他の人でも不具合が発生することがわかりました。
上の図は、”システム情報”ー”インストール”で調べた情報です。
今回のアップデートでは、MRTConfigDataが1.67から1.68に、XProtectPlistConfigDataが2133になったようです。
とあるサイト、"Apple has pushed updates to XProtect and MRT" によればやはりEl Capitanでは問題が起こるので、MRT.appのバージョン(現状1.68)を1.67に戻すといいでしょう!とあったので自分もやってみました。
Mac OS X標準のバックアップツールからMRT.appを1.67に復元しようとすると、SIP (System Integrity Protection)が邪魔をして復元できません。なので、まずリカバリーモードでMacを再起動し、ターミナルからSIPを無効にします。
リカバリーモードに入るにはcmd キーと Rキーを押しながら再起動します。
リカバリーモードのユーティリティーメニューから”ターミナル”を選択します。
するとターミナルウィンドウが開きますので、
# csrutil disable
とタイプして、SIP機能をオフにします。
さらにここで続けて
# reboot
とするとMacが通常モードで再起動します。(もちろん普通にアップルメニューから再起動してもオーケーです)
通常モードで起動したら、Time Machineに入って /System/Library/CoreServices/MRT.app を1.67に復元します。
また”勝手に”MRTのv1.68がインストールされないように、”システム環境設定”-"App Store"にて、”システムデータファイルとセキュリティアップデートをインストール”のチェックをオフにしておきます。
このままでも使えますが、SIP機能がオフのままではちょっと心もとないので、再度リカバリーモードで再起動して、ターミナルから
# csrutil enable
# reboot
と、SIPを有効にして通常モードで再起動すると完了です。
いま、このブログを書いている間、特にMRTプロセスが暴走することはないので、うまく行っていると思います。
Appleには修正版のMRTをリリースしてほしいですね!!
0コメント